名称「ドラコ」!アポトーシス・スイッチ兵器開発。
複数のウイルスに効く新薬開発ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト月日火時分配信人間や動物の細胞に感染するさまざまなタイプのウイルスを探し出して殺してしまう新しい薬が発表された。種の哺乳類の種類のウイルスを殺せるという。冬の鼻風邪の原因ウイルスから命に関わる病気を引き起こすウイルスまで、の薬で幅広いウイルスに対する効果が示されたのは初めてのことだ。研究論文の共著者で、マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所および同大学比較医学部門に所するシニアスタッフ科学者であるトッドライダー氏は次のように話す。数十年前の抗生物質の発見と製造は、細菌感染の治療法に革命をもたらした。今回の発見が、同じように、ウイルス感染の治療法に革命をもたらすことを期待している。この治療薬は、風邪やインフルエンザのウイルスから、、肝炎ウイルスなどのより深刻な病原体、さらにはエボラや天然痘などもっと致死率の高いウイルスまで、すべてをカバーする。打ち倒せないエイリアンのようなウイルス細菌感染に対しては数多くの治療薬があるが、ウイルスと戦える薬はほとんどない。これまで開発されてきた抗ウイルス薬は、種類のウイルスだけを標的とする非常に限定的なものだ。しかしウイルスは簡単に変異し、その薬に対する耐性を獲得してしまう。そこでライダー氏らは別のアプローチを試みた。体内に自然に存在する防衛メカニズムを使って働く新薬を作り出したのだ。ウイルスは、いわば映画エイリアンに出てくるエイリアンのように生きていると、ライダー氏は言う。細胞に入り込み、細胞内部で自己複製し、いには細胞を食い破って殺してしまう。ウイルスは細胞を乗っ取る際に、長い二本鎖と呼ばれる複雑な核酸を作り出す。これがウイルスの化学的活動をコントロールする。人間の健康な細胞は、このような二本鎖を作らない。人間の身体には、これを利用してウイルスに対抗する防衛システムが備わっている。ウイルスの二本鎖に嵌り込むタンパク質を作り、ウイルス自体が自己複製できないようにしてしまうのだ。ところが、多くのウイルスは進化して、こうしたタンパク質を無効にしてしまう。の武器を組み合わせた新薬ライダー氏の研究チームは、体に自然に備わった防衛タンパク質と、細胞の自殺スイッチを入れる別のタンパク質とを組み合わせた薬を開発した。人間のすべての細胞にはこのような自殺スイッチが付いている。このスイッチは普通、細胞がガン化し始めたときに入るとライダー氏は説明する。ペンシルバニア州にあるバックネル大学の分子ウイルス学者マリーピゾー氏は、この薬を神話に出てくるケンタウロスにたとえる。ケンタウロスの下半身の馬の部分にあたるのは、人間が通常作っているタンパク質の一部で、ウイルスが作る長い二本鎖を認識する機能を持。上半身の人間の部分は、細胞死のプロセスを開始するものだ。と名付けられた新薬は、体内で長い二本鎖を含む細胞、まり確実にウイルスに感染して舐め犬いる細胞を探す。そして、感染した細胞を見けたら、その細胞に自己破壊命令を出す。人間の体が自分からこの種類のタンパク質を組み合わせることはないため、最も適応性の高いウイルスでも、薬として組み合わされたこのタンパク質の裏をかくことはできないだろうとピゾー氏は話す。ピゾー氏はこの研究には関与していない。研究チームを率いたライダー氏によると、この薬は、体内で二本鎖を見けなかったときは最終的に消えてしまい、副作用は残らないという。風邪の治療薬ができるのは年先これまでのところ、この薬は人間を含む種の哺乳類の細胞で、種類のウイルスを殺すことができ、しかも毒性を示さないことが確認されている。種類の中には、デング出血熱や型の豚インフルエンザを引き起こすウイルスが含まれる。致死量のウイルスを注射したマウスは、この薬で治癒した。現在ほかのウイルスを使ったマウスの実験が行われているが、さらに大型の動物で効果と安全性が確かめられたら、アメリカ食品医薬品局が人間の臨床試験を承認するだろうとライダー氏は話す。それでも薬局でこの薬を買えるようになるまでには、少なくとも年はかかるという。このようにまだ先は長いとはいえ、この新薬は有望だとバックネル大学のピゾー氏は話している。新しい抗ウイルス薬にいての論文は、月日に誌のサイトに掲載された。
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